全3回月刊連載シリーズ! 山本直子氏特別寄稿(1月号)
2012年02月02日
 「あいさつ」について
                   

 




                人材育成コンサルタント  山本 直子
 
 とある高校に伺ったとき、びっくり、感動したことがありました。校門から入ってすぐ、グラウンドの横を歩いていると、一人の生徒さんが「こんにちは!」と立ち止まってあいさつしてくれました。その生徒さんは部活のランニング中でしたが、わざわざ『立ち止まって』してくれたのです。「こんな素敵なあいさつができる高校生もいるんだな、気持ちがいいな」と嬉しく思って歩いていると、また「こんにちは!」「こんにちは!」と、次から次にランニング中の生徒さんが立ち止まって、元気よく挨拶をしてくれました。一人だけでも素敵だなと思えたのに、ここまで徹底していると気持ち良さを遥かに超えて感動すら覚えました。そして私は、その後様々な研修の場で、この生徒さんたちのあいさつの話をしています。それほど、思いがけず感動的なあいさつだったのです。
 
 私たちは小さい頃から日常的に『あいさつ』をしています。「おはよう」から「おやすみなさい」まで、一日にどれほどのあいさつを交わしているでしょうか。あまりに当たり前のことで、あいさつについていろいろ深く考えることなどこれまであまりなかったと思いますが、あいさつは社会で生きていくうえでとても大切なツールなのです。
 『コミュニケーションの第一ボタン』とも言われるあいさつ。人と人とが出会うとき、初めて交わす言葉はあいさつで、そのあいさつがなければ、失礼な人、無礼な人、つっけんどんな人などと思いますよね。「何なんだ!この人は」と。また、あいさつされても『気のない』あいさつだったり、顔も向けないでただ機械的に言われたり、ぶすっとした顔で小さい声で言われたら、よほどあいさつされない方がましだという気持ちになることもあるでしょう。逆に気持ちの良いあいさつは話を弾ませたり、スムーズに進めたりします。それほど人と人とのコミュニケーションを左右する重要な要素なのです。
 
 働いている人はみな、少しでもお客様に喜ばれるものを作ろう、少しでもご満足いただけるサービスをしよう、少しでも気持ち良くなってもらいたい、などを考え働いています。作るのが目的、サービスするのが目的ではなく、その先には必ず「喜ばれたい」「役に立ちたい」「満足していただきたい」という熱い思いがあるのです。そのために様々な知恵を働かせ、感じる心を磨き、行動できるように努力しているのです。
 小さい頃からしているあいさつなので、その人の素の姿や真の姿を表します。あいさつで人を判断することもあるのです。相手を大切に思う気持ち、相手に喜んでもらいたいと思う気持ちなどが伝わるあいさつにチャレンジしてみませんか。毎日、一つずつでも意識して行動してみてください。素敵なあいさつが身についた時、みなさんの人生はきっと変わりますよ。
★気持ちの良いあいさつ★
 ・アイコンタクトをする
 ・笑顔で
 ・元気な明るい声で
 ・できれば立ち止まって、その人の方を向いて
 ・頭だけ下げるのではなく、腰から曲げてあいさつする