樫山 結さん(タレント)
2013年03月21日
   
    
    
    “ 夢を叶える ”

                     タレント  樫山 結

  

 MC業というお仕事の道を進み始めて、もうすぐ5年目を迎えます。私にとっては、やりたくてやりたくて仕方がなかった、テレビやラジオ、イベントでの“喋る”というお仕事。この仕事が、幼いころからの私の夢でした。と話すと「じゃぁ、夢を叶えたんですね」とほとんどの方から言っていただきます。
 
  でも、そう言われて初めて「そういえば、そうかもしれない」と気づきました。なぜなら、今はまだ、私の中で夢は叶っていないからです。
 
  幼いころから、お遊戯会など人前に出ることが好きだった私は、なんとな?くテレビに出る仕事がしたいなって思っていました。幼少の頃は「魔法使いサリーちゃんになるんだ!」と決めていて、サリーちゃんのおもちゃを全部買い揃えれば、そのままテレビに吸い込まれて出演できると思っていたくらい(笑)。
  
 そんな夢を見続けていた私は、小学生の時にはぬいぐるみ人形劇団に入って活動したり、中学のナイストライではラジオ局に、高校の職場体験ではテレビ局に行ったり、実際に某テレビ番組の高校生スタッフとして活動したり、夢に向かって自分なりに積極的でした。
 
 今思うとあの頃は「このまま進めば大丈夫!」って、心のどこかで思っていたような気がします。そんなとき、高校3年生の終わりに大好きな番組のオーディションがあり「絶対に受かる!」という気持ちで臨みましたが・・・結果は不合格。さらに、その番組制作のアシスタント(ADさん)として働くことになりました。
 
 夢の仕事をしている人が目の前にいるのに、自分はその仕事ができない・・。この悔しさは、今でも忘れません。でもこの経験が、のちに私の夢を明確にしてくれました。
 
 正直、ADの頃からみてきたタレントさんたちのお仕事は、単に賑やかで、華やかなものではありませんでした。様々なことで悩み、挫折し、不安になって・・。私の思い描くタレントさんのお仕事とは、少しかけ離れていました。間近でみて「辛そうだな、大変だな」って思っていたのが本音です。
 
 しかし、そんな姿をみていても、私の夢は消えませんでした。こんなに辛そうなのに、大変そうなのに。それでも、見る人に元気や勇気を与えられるその仕事は、私にはやっぱり輝いて見えました。そこで当時、私が1番親しくさせていただいていたタレントさんに、気になって聞いたことがあるんです。
 
 「好きな仕事なら、辛くても頑張れる?」って。そしたら彼女は即答してくれました。「うん、頑張れるよ」って。この言葉をきいて、私の意志が固まりました。やっぱり私は、人前に出てしゃべる仕事がしたい!と。それからの私は、3年でADのお仕事を辞め、今の道へと進みました。走り出しは決して明るいものではありませんでしたが、私の心の中は、大きな期待や楽しみでいっぱいでした!
 
 今は、学生の頃やADの頃に出会ったみなさまに、たくさん助けられてMCというお仕事をさせていただいていることを痛感する毎日です。学校の先生から、お仕事の依頼をいただくこともありますし・・、なんだか不思議です(笑)。もちろん、今の仕事を通してもたくさんの方々に出会い、たくさんの方々に支えられて今、私はMCとしての道を進むことができています。
 
 途中、遠回りをしているようにも感じました。でも、実際は、一生懸命過ごしていけば、何も無駄にはならないし、絶対に先の自分に役に立ちます。勉強も、人間関係も、どんな経験でも。だから、高校生のみなさんは今しかできないことをたっくさんしてほしいです!それってどんなこと?って思うかもしれませんが(笑)、なんでもいいんです。自分のやりたいこと、行ってみたいところ、まさに今、あなたが思っていること!

 思い立ってすぐに行動を始められるのは、学生時代だけではないかと私は思っています。3年間って、あっという間。だから、毎日大切に過ごしてくださいね。高校で過ごした3年が、夢につながるかもしれませんから・・!
  
 私の夢は、まだ始まったばかりです。いつかみなさんに元気を感じてもらえるようなヒトになれるよう、みなさんと一緒に、これから私も“夢”を叶えていきたいです。