”社会人として大切なことはみんなディズニーランドで教わった”
2013年12月24日
                        
 


      
 (有)香取感動マネジメント代表                  
 香取 貴信氏                                                 
 
 

皆さん、こんにちは!!香取貴信です。今年の11月に城北高校さんで講演をさせていただきました、ありがとうございました。
 
僕は中学高校と勉強も苦手、スポーツも得意じゃなかったので、当時なんとか目立ちたいとヤンチャばっかりしている、所謂ヤンキー。そんな自分の人生の転機がディズニーランドでのアルバイトだったんです。
家が近い、時給が良さそう、ミッキー好きの彼女の影響と不純な動機で面接に行ったのですが、当時は人不足から全員合格。すんなり入社できたのですが、ルールは厳しく時給は安かったし、何よりキャストの笑顔が気持ち悪くて『俺には無理』ってもう初日に辞めようかって思っていたくらいなんです。
一応サービス業なので相手の立場に立って考えようとは言われていたけれど、当時の自分は『俺は俺であんたはあんた、相手の立場になんかなれるわけなかろう』って勝手に自分で決めてました。だからなるべく面倒くさい事はやらないで適当に時間をやり過ごし、その日の勤務が終わればいいと思っていました。そんな当時の自分の中で一番面倒くさいのがフォトサービスでした。
フォトサービスとはお客さま同士で写真を取り合っていたら、こちらから声を掛けて撮ってあげましょうというもの……。確かに撮ってあげれば親切だなぁって事は分かっていても、ミッキーやアトラクション(乗り物)の方が喜んでもらえるし、たかが写真を撮ってあげる事がお客さまの喜びに結び付くなんて思っていませんでした。
 
その日もパレード準備の前に、お城の横の橋でフォトサービスをしてくださいと言われて、面倒くさいなぁと思いながら歩いていると、カメラを構えた中年の女性を見つけました。その女性は、お城をバックに、私と同世代ぐらいの女の子の写真を撮ろうとしている最中です。
周りを見ると積極的に声を掛けて写真を撮っている仲間……。仕方なく『よろしければ、お撮りしましょうか』と声を掛けると、凄く嬉しそうに、その2人が『ありがとうございます』と言って、僕にカメラを渡してくれます。
お城をバックに2人を写してあげると、中年の女性が非常に嬉しそうに近づいてくれます。『これで思い出がつくれました』と深々と頭を下げ、私に感謝してくれます。普段こんな風に誰かに感謝をされたことがなかったので、驚いた僕は、そのお客さまに自然と話しかけました。
「本日は、どこから来られたんですか?」
「北海道からです」
続けて、そのゲストが話されます。
「今年の4月から娘が東京に就職がきまりまして、一人暮らしを始める為の部屋を探しに不動産屋さんへ来たんです。それで、もうすぐ娘とは離れ離れでしばらく会えなくなってしまうので、その前に一緒にディズニーランドへ遊びに行こう、ということで今日は親子二人で来ました」
予想もしなかった答えに、何と返していいのか分からずにいる僕に2人は深く頭を下げてくださいます。とっさに僕もなにか言わなくてはと思い、こう言いました。
「もうすぐパレードが始まるんです。凄く綺麗で楽しいですから……。ここでも見られますから、見ていって下さいよ」
「あぁ。パレードですか。何時からなんですか?」
「えっと、7時30分からです。ここだと7時45分に到着しますよ!!」
「あら?残念ですが、その時間はもう飛行機がありますから……」
「そ、そうですか……。でも、また二人で来てください。その時にはパレード見てってくださいね」
 
後日、僕のところに、そのお客さまからお手紙が届いたんです。
手紙には、このあいだのお礼が書いてあり、最後に『一緒に撮っていただいた写真を、東京と北海道で1枚ずつ大切にしています。本当にありがとうございました。娘とも、また行こうと約束しました。今度はパレードを見に行きます』とありました。
 
仕事だから仕方なく声を掛け、撮った写真を、東京と北海道で大切にしてくれている。しかも、お礼のお手紙までもらうなんて、考えてもみませんでした。今目の前に居る人がそんな事情で来ていたなんて……。これをきっかけに少しずつですが相手の気持ちを考えられるようになったんです。
最初は下手くそでも、一生懸命に相手に尽くすことで“ありがとう”って言ってもらえる。出来そこないの自分でも、そこに喜びを感じ、変わることができました。
 
だから自信を持って言えます!! 可能性のない人間はいません。可能性は未来の力、ここまでの力じゃなくて、こっから先の力。過去がどうだろうと関係ない。人は何処からでもキッカケさえあれば変われます。そのキッカケは勇気を出して一歩踏み出して見ることだと思います。
今、こっから先の自分の未来の力を信じて下さい。
思い通りにならない事や上手く行かないことは、未来の為のネタ作り!僕はいっぱい失敗したし、間違ったからネタが増えて今こうして、日本全国でネタ(失敗)を披露させてもらっています(笑)。
なので皆さんも、たくさんネタを作って、未来に大声で笑いましょう。僕も遠くから応援していますね(^o^)/
 
香取クライマックス 貴信